医療の仕事には様々な種類の専門職がありますが、特に有名なのが医師と薬剤師です。
医療の仕事の代表例としてほとんどの人が知っている職種ですが、どのような仕事を担っているのでしょうか。
医師は診察と治療の専門家で、診断ができるのは医師だけです。
体調が優れない患者の問診や各種検査を通し、どんな病気かを特定して確定するのが診断です。
その診断結果に基づいて治療方針を定め、外科手術をしたり処方箋を出したりして治療を進めていくのが医師の役割です。
病気の種類によってはカウンセリングなどメンタルヘルスのケアをすることもあり、総合的に快方へ向かうよう患者に寄与していくのが、医師の仕事の特徴です。
薬剤師はチーム医療における医薬品の専門家として位置づけられており、医師や看護師と協力して医療の進め方を議論する立場にあります。
実務的には、医薬品全般に関わる専門職として調剤と服薬指導を行うのが基本です。
調剤とは医師が出した処方箋に従って医薬品を用意することで、処方箋の内容に間違いがないかを確認することから始め、医師や患者が使用できる形で医薬品を調製して出します。
薬剤師自身は医薬品を患者に投与することはできませんが、患者自身が服用する薬については使い方や注意点を指導する必要があります。
これが服薬指導と呼ばれているもので、薬局でも病院でも医薬品を適正使用させるために薬剤師が担当する重要な業務になっています。